マーガレット・ドラブル『昏い水』読了。老いがテーマ、諧謔的な文体で描かれる曲者ぞろいの老人たちの姿がパワフル。福祉の仕事に駆け回る活動的なフランと退職した英文学者の友人ジョセフィーンの生活の機微が印象的。友の死に直面しても「生き抜くことしか選択肢はない」と言い切るフランの潔さ。
余談ながら。
そういえば、と思い出したけど、A.S.バイアットが来日された時にうちの大学にも講演に来られて、とにかく妹であるマーガレット・ドラブルのことは一切質問するなというお触れが前もって出たことがあった。相当仲悪いんだなぁと友人の院生と苦笑いした記憶が^^;